気がつけば何もかも変わっていた
日常も私自身も
貴方と出会ったことによって
私は変わったんだ
「やった!!!!また一緒のクラスだよ!!」
「本当?よかったーっ」
今日から立海の3年になった私たち。
私は彼女…の前でだけ素直に笑うこともふざけることもできる。
長年の付き合いだからかな。
となら何があっても乗り越えられる気がする。
は明るくて綺麗で周りの人とも仲がいい。
逆に私はどちらかというと暗いし可愛いとも言えないと思う。
きっと小さい頃からの付き合いじゃなければ
こうしてと私が接点を持つこともなかっただろう。
「っうわ!!…ちょっと奥さん?」
「…あらどうしました?奥さん?」
「見てくださいよ。このクラス割の掲示板。」
「あらなんですの?」
「あの丸井ブン太がいらっしゃいます。」
一瞬にして顔から笑顔が消える
代わりに出るのは拒絶の表情
「はぁぁあああああああああ!!??」
「落ち着いた??」
あれから数分フリーズしていた私。
掲示板の前はもう数えられるくらいの人しかいない。
「…ごめん、とりあえず教室行こうか…」
最後の中学校生活なのに何故あんな不良みたいな人と
同じクラスなんだろう…
あぁ…そうか
この前、道端で
泣き黒子で「あーん?」とか言ってるやつの頭に
アイス付けて逃げちゃったからか。
その罰ですか…
あぁ…謝っとけばよかった…
ぶつぶつと呟きながら2人で教室に入った。
目の前に広がる光景。
…1つの餌に蟻が沢山集まっているみたいだな
「…馬鹿みたい」
ここには以外の人が沢山いるから
自然といつもの冷酷な自分になる。
掲示板の前の時は皆掲示板を見ることに集中してたから
気にせず笑ってたけど。
冷たい態度をとっておけばだれも寄ってこない
…人とかかわるのは怖いんだ
大丈夫?と心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
小さく笑って大丈夫と言った後、偶然空いていた窓側の席に座った。
は私の隣に一回座った後、去年同じクラスだった女の子達に話しかけに行った。
はぁ、と小さくため息をついて窓の外を眺めた。
青い空が私を見下ろしている。
途中なにか視線を感じた。
の方を見れば楽しそうに話している。
…気のせいか
また視線を窓の外にやり先生が来るまで
ずっと雲の流れを眺めていた。
まさか感じた視線が貴方のものだとは知らず。
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