あれからとは家の前で別れ


 が隣の家に入っていくのを見たあと


 私も家に入った。










































 「ただいま…」





 私の声は家の中で小さく響き消えていった。






 幸い家には誰にも居ないみたい。



 まだお昼だしね…





























 階段を上がって部屋に入りベッドにダイブ。





 丸井にあんなことを言われたからか


 すっごくむしゃくしゃしてる。





























 それに何だったんだろう。





 私が叫んだときの悲しそうな目。














 今思えばあいつは驚いたと思った瞬間


 ふと悲しそうな表情をしたんだ。





























 「なんだってのよ…」





























 なにかもやもやしたものを感じながら


 私はそのまま眠ってしまった。

























































































 「…ん」








 ふと目が覚めるともう3時を回っていた。





 結構寝たんだ。そう思ったのもつかの間


 お腹が鳴りだした。











 そういえばお昼食べてない…


 とりあえず普段着に着替えて階段を下りて行った。












































 リビングに行ってみるとソファーに


 お兄ちゃんとのお兄さんがいた。





























 「こんにちは」








 声をかけるとびっくりしたようにこっちを振り返った。





























 「あ。ちゃん。お邪魔してます。」


 「起きたんだ。ご飯作ってあるから温めて食べて。」




















 どうやらお兄ちゃんは私の分のお昼も作ってくれたらしい。














 ありがとう、とお礼を言うと


 心配そうな顔で、どうした?と聞いてきた。


























 「え?何が?」




 「、泣きそうな顔してる。なにかあった?」





























 …今日は厄日か














 いつもは聞いてこないお兄ちゃんも


 今日に限って聞いてくる。














 「…なんでもない。大丈夫。」











 とりあえず笑ってキッチンまでいった。














 お兄ちゃんとのお兄さんの視線が背中に直撃しているけど


 …スルーでいっか










































































 あれから少しした後、のお兄さんは家に帰って行った。


 っていっても隣だけどね。














 お兄ちゃんも今日はほかの友達と予定があったらしく


 急いで出て行った。





























 弟もまだ帰ってこないし、予習でもしようかな。





























 そう思った私は部屋に戻って机に向かった。

























































































 「なぁ。」














 の家から帰ってきたと思ったらいきなり私を呼んだ兄。





 なにかなとおもって疑問に思っていた。





























 「ちゃんさ、今日なんかあった?」














 …そっか、お兄ちゃんも伊達にと幼馴染やってるわけじゃないもんね。





 気づいたんだ、の異変に。














 「なんか知らない?。」












































 大体のことは説明した。





 クラス替えでの嫌いな人の1人と同じクラスになったこと。


 携帯を忘れて取りに行って帰ってきたあとののこと。























 忘れ物した時何があったかよくわかんないけど…












































 そう答えたら、お兄ちゃんは少し考えてこういってきた。








 「ねぇ。もしかしてその嫌いな人ってテニス部?」














 え?どうして…





 顔に出ていたんだろう、『やっぱりね』といって一人うなずいていた。












































 「それ、ブン太じゃない?」





























 どうしてこう私の兄は勘がさえてるのであろう。





 さっきから兄が言ったことはすべて当たっている。





























 「なんでお兄ちゃんが…?」























 疑問に思ったことを口に出してみた。














 「ブン太は俺の後輩だしね。」














 ああそっか。お兄ちゃんは今高2だから


 私たちが中1のころお兄ちゃん達は中3だ。





 それにお兄ちゃん達はテニス部だから


 1年生の頃から断トツ上手だった


 丸井君たちを知らないはずがない。





























 でもなんでの悩みの原因が


 丸井君だってわかったんだろう…










































































 「…昔のブン太とは似てるから。」












































 え?そう聞くまでもなくお兄ちゃんは部屋に行ってしまった。












































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